権限の委譲と放任主義は違います。
トップが現場に全てを丸投げし責任を放棄すれば、その姿勢は組織全体に広がります。中間管理職も同じ行動を取り、いずれそれが文化となり、責任を持たない組織が生まれます。
社長が現場を任せ、その管理者にすべてを委ね、問題が起れば「お前が何とかしろ」というスタンスを取る。その結果、社長には現場で起こったマイナスの出来事の報告が行われなくなります。なぜかというと社長に上げる前に潰すからです。なぜ社長に上げないかというと、上げると社長が不機嫌になるからです。
放任と育成は別物です。
管理職の破壊の力は下に向かいます。新入社員など現場職員が攻撃対象となります。「こんなこともできないのか、使えない」そういう言葉が出始めます。自信を失った職員は辞めていきます。そして人手は足らず、定着率は落ち、組織が瓦解していきます。
変革は早いほど効果的です。今なら間に合います。
素早い対応が、最小のリスクで最大の成果をもたらします。